番犬男子






すぐに話は終わり、金髪の男子があたしを見てニッと明るく笑った。



「俺たちがたまり場に連れてってやるよ」


「本当ですか!?」


「おう!ついてきな」



やった。

あたし、ツイてる。


あたしはお礼を告げて、男子2人の後ろをついていった。




彼らが最初の分岐点で選択したのは、真ん中の道。


やっぱり当たってた。

心の中でそう呟きながら、3度目となるこの道を進んだ。





歩き出した直後。



「そういえば」


金髪の男子が思い出したように振り返った。



耳に付けてる3つのピアスの内の、耳たぶにぶら下がるように装着している、小さな宝石が施されたピアスが、ゆらゆら揺れる。


太陽に反射して、真っ赤に染まった宝石が艶やかに光った。