この場にいる双雷メンバーは30人にも満たないのに対し、不良集団は約50人。 人数的に凌駕【リョウガ】しているせいか、不良集団には動揺を消せるゆとりがあった。 多勢に無勢戦法で挑んでも、意味はないのにな。 あんたたちが敵と定めた相手は、人数差を物ともしないほど、強い。 「どっからでもかかってこい」 お兄ちゃんの一言で、強盗犯を先頭に不良集団がこちらに攻め入ってきた。 双雷と元魁皇の下っ端の抗争が、今、始まった。