ダメ男の仲間は、咄嗟に自分のシャツを見た。
「う、嘘だろ……!?」
「うん、嘘」
「へ?」
ぺろっと舌を出して、ネタばらし。
やーい、引っかかってやんのー。
容易く作れたダメ男の仲間の動揺を利用して、稜は一気に距離を縮めた。
重たい拳が、躊躇なくみぞおちにねじり込まれる。
「グハッ!」
ダメ男の仲間は乾いた喘ぎを漏らすと、隙を突いた衝撃にだんだんと意識を失っていった。
片付け終えた不良2人を、路地裏に放置して。
あたしと稜は何事もなかったように装って、双雷のたまり場のある方向へ、路地裏を進んでいった。



