番犬男子





ソファーに座っていた4人は立ち上がり、扉付近に立っていた幸汰は3つのソファーの真ん中にあるテーブルの前に行った。


みんなで目配せをして、一拍置く。



「じゃんけんぽん!」



遊馬が元気よくそう合図すると、全員が手を真ん中に出した。


何回かあいこが続く。



「あいこで、しょっ!」



お兄ちゃんとデートできる確率は5分の1。


じゃんけんの結果は……。



「チョキだ」

「チョキよ」

「俺もチョキ~」

「チョキ、です」


「……チッ」



真ん中に出された手の中で唯一の、パー。


負けて舌打ちしたのは、稜だ。



「お兄ちゃんじゃなかった……」


「最悪」



買い出しメンバーのあたしと稜は、お互いに残念がった。