番犬男子






「うん!」



ありがとう、お兄ちゃん。


お兄ちゃんはなんだかんだ言って、あたしに……妹に甘くて、優しいね。




「5人って、俺も?」


「ああ」


「まじかよ」


「まじだ。ちなみに拒否権なし」


「げ。めんど」




今まで1人無頓着でいた稜が、自分に火の粉が降りかかってきた途端に耳にしていたイヤホンを外して、お兄ちゃんの案を露骨にウザがる。


反対に雪乃と遊馬はノリノリで、「じゃんけんね」「じゃんけんか、わかった!」とあっさりお兄ちゃんの案に同意した。



幸汰は、


「すみません、お茶が冷めてしまったせいで……」


ペコペコ頭を下げながら反省していた。



いや、せいぜい急いだか急いでないかの違いがあったくらいで、冷めても冷めなくても同じだったよ?