嘲笑う声に、ピシリ、亀裂が入る。
「スッキリしたなら、そろそろ放して」
わざと上から目線な態度を取った。
火に油を注ぎ、女子高生の集団をあおる。
「双雷のみなさまにくっついて迷惑かけてる分際で、いい気になんな!!」
集団の先頭にいる女子高生が、妬みを込めた暴言を浴びせた。
せっかく話し合いで終わらせてあげようとラストチャンスをあげたのに。
無駄だったか。
あたしは腕を掴んでる手を、強引に振り払った。
「あんたたちに関係ないでしょ」
さっき言ったよね?
あんたたちにあたしを咎める資格はない、って。
いい気になってるのはどっちなの?



