ぶっちゃけ、雪乃という男子が副総長かなって予想していた。
遊馬はどちらかというと、みんなをまとめるえらい立場より、実践で頼りになる切り込み隊長っぽくて。
遊馬が立ち直った後。
雪乃という男子があたしに微笑みかけた。
「私は宝塚【ホウヅカ】 雪乃。高3よ。幹部を務めてるわ」
よろしくね、と手を差し出され、握手を交わす。
ここまで来たら、よろしくしないわけにはいかない。
「次は僕の番ですね」
そう呟いたのは、幸汰。
「僕も改めて。照本幸汰です。高校1年で、稜さんや雪乃さんと同じく幹部をやっています」
敬語な上にさん付けもされて、稜があからさまに嫌そうにしてる。
本当に『めんどい』し『ウザい』んだなぁ。



