座っていたソファーから立ち上がり、 王子が執務を行っていた場所に足を進める。 「……少し遠い。」 「え、と、遠いって、何をするつもりですか。」 「いいから。主の命令は絶対なんだろ?」 「……ずるくないですか?」 「早く。」 心底楽しそうに笑いながら無視をし始めた王子。 これ以上言っても意味は無いんだろうな。