リボンと王子様

「……私に言わせて」


謝って済むことじゃない。

許してもらえなくて当たり前で。

謝ることはただの自己満足かもしれない。


だけど。

謝罪を伝えたい。


大好きな人に嘘をつかれること。

大好きな人を疑うこと。

疑わざるをえないこと。


それが、どれだけ悲しいかを知った。

胸が潰れそうな想いを知った。


大好きな人を疑う自分の弱さ、醜さが嫌で。

その繰り返しだった。



謝れば、以前のように距離が近付く気がしていた。

だけどそれは思い上がりだった。


わかっていなかった。

千歳さんがどんな思いだったか。

何が一番悲しかったか。


本当の意味で理解できていなかった。

千歳さんを傷付けた、そう言いながらも何処か私は自分の物差しではかっていた。


そんな自分が情けない。

こんな自分では千歳さんに謝る資格はない。



だからせめて。

今、少しだけだけどあの日よりは成長した私で。

ごめんなさい、を伝えたい。