千歳さんにメッセージを送ろうと自室に引き上げて、スマートフォンを手にとった時。
美冬さんからの着信とメッセージに気付いた。
メッセージの内容は私の体調を心配してくれているものだった。
もう遅い時間だったので、心配してくれたことへの感謝と大丈夫だという旨のメッセージを送った。
千歳さんには。
実家にいるから大丈夫だということ、話を聞かなくてごめんなさいという謝罪だけを簡潔に送った。
ただそれだけなのに文章を作る指が震えた。
送信ボタンを押すことがなかなか出来なかった。
目を瞑って、深呼吸をして送信すると、すぐに返事が来た。
『よかった』
ただ一言だった。
その言葉は。
私が実家にいること?
居場所がわかったこと?
メッセージを送ったこと?
幾重にもとれる意味合いがわからなかった。
翌朝。
なかなか寝付けなかったけれど、早起きをした。
昨日と同じスーツのまま出社するわけにはいかない。
一旦マンションに寄って着替えなければ。
舞花に借りた部屋着を洗濯機に入れてスーツに着替えた。
リビングに入るとママと舞花が既に起きて朝食を食べていた。
「あら、おはよう。
やっぱり、早いわね」
のんびりとママが言った。
グレーのロングワンピースにエプロン、いつものママだ。
「穂花ちゃん、きっと早朝に戻るよってママと話してたの」
ベーコンをフォークでつつきながら話す舞花。
「ホラ、食欲はないかもしれないけれど、少しはお腹に入れてから帰りなさい」
コトリ。
私の前に美味しそうなベーコンエッグと食パンが置かれた。
美冬さんからの着信とメッセージに気付いた。
メッセージの内容は私の体調を心配してくれているものだった。
もう遅い時間だったので、心配してくれたことへの感謝と大丈夫だという旨のメッセージを送った。
千歳さんには。
実家にいるから大丈夫だということ、話を聞かなくてごめんなさいという謝罪だけを簡潔に送った。
ただそれだけなのに文章を作る指が震えた。
送信ボタンを押すことがなかなか出来なかった。
目を瞑って、深呼吸をして送信すると、すぐに返事が来た。
『よかった』
ただ一言だった。
その言葉は。
私が実家にいること?
居場所がわかったこと?
メッセージを送ったこと?
幾重にもとれる意味合いがわからなかった。
翌朝。
なかなか寝付けなかったけれど、早起きをした。
昨日と同じスーツのまま出社するわけにはいかない。
一旦マンションに寄って着替えなければ。
舞花に借りた部屋着を洗濯機に入れてスーツに着替えた。
リビングに入るとママと舞花が既に起きて朝食を食べていた。
「あら、おはよう。
やっぱり、早いわね」
のんびりとママが言った。
グレーのロングワンピースにエプロン、いつものママだ。
「穂花ちゃん、きっと早朝に戻るよってママと話してたの」
ベーコンをフォークでつつきながら話す舞花。
「ホラ、食欲はないかもしれないけれど、少しはお腹に入れてから帰りなさい」
コトリ。
私の前に美味しそうなベーコンエッグと食パンが置かれた。

