本当、訳分かんねぇよなぁ。
……どうして華子ちゃんのこと、好きになっちゃったんだろう。
「涼平!こっちこっち〜」
駅前の広場で、両手を振る先輩。
それに合わせてとっさに笑顔を作った。
「ごめんね、待ったー?」
「全然!どこ行く?」
合コンで知り合った先輩は、スタイルも良くて、可愛くて、ノリがいい。
俺の好みのタイプって、確かこんな感じだったのに。
今はもう、楽しいとか、そういうの感じなくなっちゃったじゃん。
「涼平から誘ってくるなんて珍しいね!電話来たときビックリしちゃった」
「なんか無性に先輩に会いたくなっちゃってさぁ」