~~~千星side


千星「ん……。」


目を覚ますと周りは何も無い白の世界だった。


千星「ここどこだろう?」


?『あなたが新たな血華なのね?』


千星「あなたは……?」


私の視線の先には日本史の教科書でしか見たことが無い服装をした女性がいた。


?『私の名は、千(せん)。私も血華だったわ。

そして八岐大蛇を封印した者よ。』


千星「あなたが……。」


千『ごめんなさい、あなたを八岐大蛇と戦わせることになってしまって。

私は、歴代の血華の中でも力は強い方だったわ。

だから、私はこの戦いを終わらせたかった。』


千星「終わらせたじゃないですか。」


千『千年後のあなたに八岐大蛇を残してしまった。』


千星「でも、封印するしか無いんですよね?」


千『……私達血華は、八岐大蛇を封印する時花咲かせるの。何の花だかわかる?』


千星「花……?」


分からなかった。

けど、目を閉じると赤い花が浮かんだ。