千星「ん……。」


廉「千星、大丈夫か?」


千星「れ、んくん……。」


まだしんどいよな。

俺はそっと千星の頭に手を乗せた。


廉「すげぇ熱じゃん。……ありがとな、守ってくれて。」


千星は、また静かに眠った。


奏萌「もうすぐみんな起きるけど、千星ちゃん連れて帰る?」


廉「記憶のないみんなからしたら、いきなり人が消えるのは、ダメだろ?」


奏萌「大丈夫。二人の席には、結界張っておく。これぐらいの大きさならいけるから。」


楓真「そうだな、廉は千星さんを連れて帰れ。」


廉「……あぁ、後は頼む。」


翼「二人のかばんは、後で持って帰るから置いて行っていいよ。」


廉「わりぃ、頼む。」


俺は、千星を抱きかかえて教室を出た。