翔吾「よし、浮いたな。
匡、傷塞いであげなさい。
あ、千星ちゃんはそのまま血雫を浮かせたままで。」

匡「はい。」


匡さんが私の左手首に手をやると、傷口が光り閉じていった。


千星「……すごい。」

匡「千星ちゃん、前見て。」

前を見ると、血雫があと少しで床に着くとこだった。

……危ない。

私は元の位置まで浮かせた。


翔吾「じゃあ、それをこのグラスの中に入れてごらん。」

千星「は、はい。」