~~~千星side


今日から、修行が始まる。


翔吾「千星ちゃん、修行始めるけどそんなに緊張しなくていいぞ。今日は、この間やった血を浮かせる練習をしようか。」


千星「はい。」


ふぅー……。

私は一つ深呼吸をして、手首を切った。


そして目を閉じ、念じる。


我が血よ、浮き上がれ、浮き上がれ、浮き上がれ……。


肌を伝っていた血が離れていくのがわかる。


すっと目を開けると、血雫がふわふわと浮いていた。