天原は、契弥家を出ると


千星「なんかまだ実感わかないなぁ。」


廉「そりゃそうだろ。今、言われたばっかだし。」


千星「自分が血華だってことはわかってるの。
だって鬼に狙われるんだもん。

血華そのものがよくわからない。
いったいどんな力なのか、何をすべきなのか。

……それでも頑張らなきゃね。」


天原は、自分に突きつけられた運命を受け入れようとしている。


廉「無理に受け入れようとしなくていいぜ。誰もお前を責めたりしねぇから。」


千星「……ありがとう。」


天原は、また綺麗に笑った。