~~~廉side
天原は、契弥と双子だった。
そして、天原は自分が愛されて産まれてきたと知り、泣いていた。
天原は、血華なのか。
証明するってなった途端、決意の瞳をしていた。
本当に表情豊かだな。
天原は、手首を少し切ると目をつぶり、念じはじめた。
すると、天原の血は一滴ずつ浮き上がり始めた。
千星「……浮いた!!」
嬉しそうに笑っていた。
俺は、どうして笑えるのかわからなかった。
血華であるということは、鬼に狙われ、命をかけて八岐大蛇を封印しなければならないという事だ。
この証明は、天原の運命を定めるものなのに。
……なのに、天原の笑顔は綺麗だった。



