血華~私の華~



翔吾「鬼に狙われるのは、血華だけだろ?……なんで普通の家の子が狙われるんだ?」

千星「あ、あの!血華って何ですか?」

翼「血華って言うのは、簡単に言えば自分の血を操る力だよ。」

煌弥「そう。それで、千年前に封印された鬼神、八岐大蛇を唯一封印できる存在なんだ。普通の鬼だったら、俺ら鬼狩りにでも倒せるんだけど、八岐大蛇は倒せないんだよねー。」

千星「鬼狩り?」

楓真「鬼を倒す者を鬼狩り、鬼から受けた傷を治したり、結界を張ったりするものを鬼守りというんです。」

千星「へぇー……。」

廉「それで血華って言うのは、契弥家の中で三世代に1人現れるんだ。」

千星「契弥?ってあの契弥さん?」

廉「あいつは確かにあの家の娘だ。そしてあいつの代が血華の代のはずなんだけど、まだあいつは血華の力が表れてない。」


ふと天原の顔を見ると、よく分かってなさそうだった。