血華~私の華~


ガラガラ


煌弥「廉ー、遅かったじゃん。ん、何それ?」

廉「天原からみんなへ差し入れだって。」

翼「わぁー、って天原さんは?」

廉「あいつ、転けて怪我したから保険室行ってる。」

翼「あれ?今日、保険室の先生休みだよ。」

廉「マジかよ……。行ってくるわ。」

煌弥「おお……。珍しいな、お前が自分から女子と関わろうとするの。」

廉「……べつに。」


ガラガラ


俺にもわからなかった。

なぜあいつの事を放っておけないのか。

鬼にねらわれてるっていうこともあるけど、なんかそれだけじゃなかった。