~~~千星side


千星「廉くんっ!?」


廉くんは、私たちの目の前で血を流し、動かなくなった。


私はすぐさま廉くんの前にも盾を作り、廉くんのそばへと走った。



……何とか息はあった。


けど、これからどうすれば……?


奏芽ちゃんが張った結界は、外から人が入ることを許さない。


いくら鬼狩りであろうと……。



この状況で煌弥くんたちを待ってても意味が無い。


まだ私も血華をうまく使えてない。


盾を作るのは、できるようになってきていたけど、まだ大鬼を倒す武器がない。



……死ぬわけにはいかないのに。



『グオォッ!……グオッ!!』



今だってただ、鬼からの攻撃を防ぐことしか出来てない。


どうすれば……!?