血華~私の華~



ーーー始業式

朝起きてリビングへ行くと、


煌弥「あれ、廉がこんなに早く起きることあったっけ?」

廉「なんでお前ら居るんだよ?」

楓真「千華様の登下校は、一緒にするからだろ。」

廉「なんだ、お前らやるのかよ。俺、寝る。先行ってて。」

俺は、基本遅刻ギリギリの時間に起きる。

というか、遅刻魔。


翔吾「ダメだ。お前もお守りしなさい。」


廉「はぁ?」


あ、やべ。

俺は、不快感がすぐに顔に出るらしく、最近はそれを抑える術も学んだが、朝は顔に出やすい。

翼「れ、廉くんも一緒に行こ?」

千華「そうよ。あなたにだって私を守る義務があるのだから。」

翼の言葉で何とか抑えようとしてた本心が、あとの言葉であふれ出した。