芽衣「いやいや、千星ちゃんは平凡より遥かに上だから。」


千星「あれ、なんで私の心の中が読めるの?」

芽衣「思っきり口に出てたよ。
うーん、私達も最初は契弥さんにしようかなって思ったんだけど、ほら契弥さん去年クイーンに選ばれてるから、もう出られないんだよねー。」


クイーンというのは、それぞれのクラスのミスから最も美しいミスに与えられる。



この学校は1度クイーンに選ばれたらもう出場を禁止される。


千星「……そうだった。」


千華「私が無理ならあなたしか居ないでしょ?」


千星「いるよ!!芽衣ちゃんだって可愛いもん!!」


芽衣「ありがとう。でも、千星ちゃんには負けるよ。
千星ちゃんは、契弥さんと違って幼くて可愛い顔立ちしてるし、お願いできる?」


うっ!!

そんな目でお願いされたら……


千星「……わかった。けど、店頭には立ちたくないよ。」

芽衣「えー、どうせミスにこの衣装で出るんだしいいじゃん!!」

千星「え、この衣装なの!?」

芽衣「うん!!それに学校一美人な契弥さんと学校一可愛い千星ちゃんが店頭に立ってくれたら、文化祭優勝出来るんだけどなぁー。」


うっ!!

この学校は、文化祭で優勝したら優勝商品として、焼肉食べ放題が貰える。

……焼肉は食べたい。


千星「……わ、わかった!!」

芽衣「わぁー、ありがとう!じゃあ、さっそく着替えよっか!?」


千星「待っ……わぁー!!」