❀ お嬢様華伝 ❀

…だけど。

なんでかな……。


あたしの頭に浮かんだのは、“あいつら”の姿だった。



…15分後。

あたしは、Bar BARONの前に立っていた。


犯人に見られていたら…とも思ったけど、あたしを尾行する気配はなかった。


それに犯人だって、まさかセント・マリアのお嬢様が、茂みにある木を登って、塀を越えて学校を抜け出すなんて、想像もしていないことだろう。