❀ お嬢様華伝 ❀

「ごめんあそばせ」


聞きなれない言葉のあとに、ゆっくりとドアが開いた。


あたしは、貿易会社のお嬢様。

そう自分に暗示をかけていたけれど…。


そこに現れたのは、リボンのカチューシャをした、ロングヘアのふわふわ巻き髪の女の子…!


ピンクと白のレースのドレスを着て、ピカピカの白く輝く靴まで履いて…。


これこそ、…どっからどう見ても本物のお嬢様だった!!