「ううん…!違う!」 「そうか?なら、良いけど。」 心配そうに見つめる和翔くんに見惚れていたなんて、言えなくて。 「ほら、どこに行くの?」 「ああ、改札前で切符買うから。」 「ふうん、秘密ってこと?」 噛み合っていない会話から、どこに行くかは秘密みたい。 「そ、ま…楽しみにしといて。」 軽く頷いてから、切符売り場に切符を買いに行った。