「いらっしゃいませ~。1名様でしょうか?」 思わず、声が裏返ってしまいそうになる。 「ふふ、動揺してるわね。」 「美夜さん、」 「2名よ。後から、和翔が来るわ。」 「そうですか。では、ご案内致しますね。」 手が、震えた。 美夜さんの首もとには、赤い斑点が見えた。 この時期だ、虫刺されとは言えないというと。