「ほら、11:00になるぞ。お客さん、呼んできな。」


「はーい。」


「はあ、憂鬱。」


「頑張れ。俺も、補助するし。」


「レジに来そうな人が見られたら、そっちに優先してね。」


今日は、何人、間違えた何組のお客様を迎えるのかな。


そんな一抹の不安を抱えながら私は、


「大変お待たせ致しました。11:00になりましたので、開店とさせていただきます。2名でお待ちの新城さま~。」


1番目のお客様を迎え入れた。