部屋に戻ってから、私は眠りつくことができなかった。


雛先輩は、もう眠っているみたいで辺りは暗かった。


から、きっと何にも気付いていないと思っていたんだけど。


…最終日を迎えた日の朝。


「祐香ちゃん、駆と本格的に付き合うことにしたんだね。」


「え!?」


「なんか、駆とあったでしょ?」


顔から滲み出ているのか、部屋に入って顔を見られた途端雛先輩に声を掛けられる。


「さあ、話してごらん。」


「え、分かるんですか?」