電話を切る頃には、駆くんは一人で待っていた。 「ごめん、待たせちゃったね。」 「いや、もう大丈夫?」 「うん。」 一体、駆くんは何を話そうとしていたのだろうか。 「…綺麗だな。」 そう言いながら、夜空を見つめる。 「綺麗だね、ほんと。」 波の音が、横でゆったりと聞こえる。