一応確認してみると、傘の持ち手の部分には『守屋花』とマジックで書かれていた。


持ち物に名前を書くなんて花らしい。


そう思ってクスッと笑う。


「サンキュ」


サクはそう言い、花の傘を手に取ると一番遠いいクラスの傘立てに移動させた。


「なにをする気?」


「まぁ見てなって」


サクはそう言い、ニッと笑ってみせたのだった。