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授業に遅れて教室へ戻ると、龍とカナはいつも通りだった。


「あの後どうなったの？」


隣の席の子にこっそり話を聞くと、先生が仲裁に入ってくれたそうだ。


２人でちゃんと話をして誤解だったとわかったらしい。


ちゃんと仲直りしたらしい２人にあたしはホッと安堵のため息を吐き出した。


自分たちのために別れることになったら、気まずいところだった。


でも、たったこれだけでマイナスの感情を集める事ができるなら簡単だった。


ちょっとつつくだけでモヤはあんなにも沢山出てくる。


あたしとサクのために、みんなから少しずつ少しずつモヤを出してもらえばいいのだ。


あたしはひと仕事を終えたような満足した気分になったのだった。