☆☆☆

あれから花がどうなったのか、あたしたちは知らなかった。


少しだけ気にはしていたけれど、教室へ入った時花の姿を見つけたあたしとサクは軽く肩をすくめた。


きっとスマホで誰かに助けを求めたんだろう。


お父さんもいなくなっていなかったし、花も普通に登校して来ている。


そうなると、今度は怒りが湧いてくるのを感じていた。


花はどうしてあたしたちにあんなデマを吹き込んだのか。


考えられることは1つだけだった。


花はあたし達が仕掛けたことを見抜いていた。


その仕返しに悪魔だのなんだのとでたらめを言ったのだ。


あたしたちが右往左往している姿を見て、心の中では笑っていたのかもしれない。