そんなときに買い物に来たのが、男子生徒をからかっている連中だった。


連中は店主がいないことをいいことに、商品を次々と鞄に入れ始めた。


男子生徒は慌てて止めたが、連中はいう事をきかない。


お前さえ黙っていればこんなのバレないと言い張った。


連中は好き勝手に商品を持ち出し、男子生徒は1人で途方に暮れてしまった。


それからだった。


男子生徒への扱いは学校内で急変していった。


また盗ませろよ。


今度はお前も盗んで来いよ。


そうだ、お前は店番をしてるんだから、一番盗みやすいはずだ。