「お前になにがわかる」


そう言ったのはサクだった。


サクは花を睨み付けている。


「あたしのことも殺す?」


その言葉にハッと息を飲んだ。


花はサクが祖母を殺したことを知っている!?


どこで見ていたんだろう。


穴を掘っていたところを見られていたのかもしれない。


「悪魔はすでに開放された。そこまで強い力を得たのはきっと誰かを殺したからよね?」


「黙れ!」


サクが花の首に手をかけた。


あたしは咄嗟に花の体を押さえつけていた。


今度はサク1人にはやらせない。


抵抗しようともがく花の体を押さえつける。


花の顔色が真っ赤になったそのときだった。


足音が聞こえてきてあたしとサクは花から手を離してしまった。