けれど花が言ったのは意外な一言だった。


「あたしはイジメよりも怖い物をしっているから」


その言葉にあたしは瞬きをした。


「どういう意味?」


「あたしをイジメている生徒たちは悪魔だと思う。でも、あの学校には本物の悪魔が存在してる」


あたしとサクは目を見交わせた。


花は一体なにを言ってるんだろう?


イジメられたせいで精神的におかしくなってしまったんだろうか。


「花、何を言ってるの?」


そう言うと、花は真っ直ぐにあたしを見つめた。


「その悪魔に手をかしているのは、あなたたち2人よね」


花の強い視線に一瞬たじろいてしまう。


悪魔に手をかしている?


なにを寝ぼけたことを言ってるんだろう。


そう思うのに、口に出す事ができなかった。