だけど仕方がない。


起きてしまった事を戻すことはできないんだから。


「隠すしかない」


あたしはそう返事をした。


今日はもう『ロッカールーム』へ行くことはできない。


それ所ではなくなってしまった。


「隠すってどこに?」


サクが更に訊ねて来た。


「床下か、裏庭に埋めるか……」


思案していると、サクが涙を流し始めた。


ようやく自分のしてしまったことを理解しはじめたのだ。


「なんで、俺、こんなことを」


そう言って祖母の死体と自分の両手を交互に見つめた。