「どうして信じてくれないの?」


会えばきっと信じてもらえる。


会えば毎日だって会いたくなる。


会えば寂しさだって消えていく。


それなのに、祖母は左右に強く首をふるばかりだ。


「死者に会うのが怖いの? それなら大丈夫だよ。だって、お婆ちゃんの息子だよ?」


優しい声でそう言ったのに、祖母は青ざめた顔であたしを見た。


「太一は死んだんだよ。もうこの世にはいないんだよ」


「どうしてそんなこと言うんだよ!」


そう怒鳴ったのはサクだった。