すっかり気になっているようで、画面から視線を離さないサヤ。


JKビジネスが性犯罪にまで及んでいて摘発されるお店も多いということが、頭から抜け落ちてしまっている。


「あとさ、あのストラップの事気にしてたよね」


あたしがそう言うと、サヤはやっとスマホから顔を上げた。


「真里香のストラップ小夜も見た? 可愛いよね」


「そうだよね。でもあれ駅前に売ってたよ」


「え?」


「いつでも買いに行けるのに、なんで遠いお店なんて言ったんだろうね」


あたしはそう言い首を傾げてみせた。