女子たちに囲まれた秀太は鼻の下を伸ばし、頬を赤らめている。


女子たちは秀太のだらしない表情を見てもそこから離れることはなかった。


ずっと秀太と近づきたいと思ってきた子たちなのだ、ここぞとばかりに気に入られようとしている。


中には秀太の机に座り、椅子に座っている秀太を抱きしめている子までいる。


胸元に顔をうずめた秀太は幸せそうだ。


秀太は濃いモヤを吐き出しはじめ、やがてその姿はモヤで隠れて見えなくなってしまった。