あたしたちはクラス写真を見て考え込んだ。


しばらく考えた後あたしは「あっ」と小さく声を出した。


目に留まった生徒は内田サヤという女子生徒だった。


サヤはとにかく人が持っているものを欲しがる子だった。


それは冗談半分で言っている所もあると知っているけれど、もしかしたら本気で欲しがっている時もあったかもしれないと思ったからだ。


それをサクに伝えると、「なるほどね。一応書いておこうか」と、サヤの名前を書き足したのだった。