* 「先生の用事、なんだったのー?」 職員室から戻ってくると、案の定、アイツに絡まれた。 「違ったみたい」 「え?」 「呼んだつもりないってさ。眼鏡くんの勘違いだったのかな」 「…………」 成績のことで叱られたりしなくてよかった。 「梁ちゃん」 「ん?」 「ボクって、迷惑?」 「……は? なに、いきなり」 「ボクの存在って。梁ちゃんにとって要らないもの?」