「おばあちゃん寝てるから、静かにね?」

「うん。わかった」


愛がやってきた。

こんな夜に。あたしの部屋に。


白いTシャツにジーンズと、なんだかとってもラフな格好をしている。


「久しぶり、梁ちゃん」

「……そんな久しぶりでも、ないけどね?」

「本物の梁ちゃんだ」


そういって、頬に触れてくる。


「あ、当たり前でしょ?」

「嬉しい」

「……っ、ちょっと、ベタベタ触るな」

「やっぱり“会える”っていいよねぇ。電話もいいけど。触れ合えるって、最高だよね」