いいところに来た。

どうぞどうぞ、コイツを連れてってください。


「なにやってるの? めぐむくん」


はやく、手を引いて、どこか遠くへ……


「光合成かな」


なにいってんの。


「気持ち良さそうだね」

「でしょ?」

「いや、そこは、日光浴でしょ。光合成ってアンタは植物か。つーか、すんな。あたしの隣で」


……しまった。

無視するつもりが、関わってしまった。


「さすが梁ちゃん……ボクの未来のお嫁さん!!」

「なりません」

「いや、今のキレッキレなナイスツッコミこそがその証だよ」

「は?」

「ボクのボケと絶妙なハーモニーを奏でていたねぇ。運命かな?」

「奏でてないから」


病んでる割にめちゃくちゃプラス思考なのがまた面倒くさい。


「ほんとごめんね千穂」

「ううん。仲、いいね」


そういってニッコリ微笑む千穂は天使だと思う。


超絶可愛い。

愛でたい。

大切にしたい。


なんなら、

捕まえて手元に置いておきたい……


……ん!?


待って。

毎日ヘンなのに付きまとわれてるせいで、

あたしの思考回路までおかしくなってきた気がする……。