「あー!だからさ!」
俺は菅原との距離を詰めてじっとその顔を見つめた。
「俺と恋をしませんか?ってことだよ」
なに言ってんの。
なに言っちゃってんの、俺。
もう自分がダサい顔をしてることは鏡を見なくても分かる。
菅原は驚いた表情をして戸惑っていたけど、俺の気持ちが伝わったのかほんのりと耳がピンク色になっていた。
「……もう勢いで付き合うのはイヤです。できればゆっくりと小田切くんのことを知っていきたいです」
「うん、そうして」
俺もあとからやっぱりコイツも他の男と同じだったなんて思われたくないから。
身につけたスキルも恋愛経験も全部捨てて、菅原に恋をしてみてもいいって思わせてやる。
「その前にコンビニに行きませんか?今日は新作のお菓子の発売日なんです。あの、ダメですかね?」
菅原の言動や行動は全部俺にとって初めてのことばかり。
だから全然読めないし、わかんねえ。
でも、でも。
「ダメなわけねーだろ、バカ」
まずはここから、ゆっくり恋を育てていこう。
*END*



