思わず顔を上げると、佐久田くんがヘラっと笑っていた。
あたしの勘違いでなければ、さっきの…佐久田くんには、聞こえていたようだった。
「来てなんて、頼んでないし」
でももう、お礼なんて言えないのがあたし。
「言ったな〜?リョウ聞いたか、オレたちの善意を夢希は…(泣)」
「あはは、夢希はすぐ毒を吐く(笑)」
「ふふふ、夢希ちゃん素直じゃないのね」
「……」
あたしは佐久田くんの言葉に、救われた気がしていた。
「そうだ、あなたたち夢希ちゃんのケータイの番号知らないの?今日も連絡を取っていなかったみたいだし」
「うん。夢希、スマホ持ってるなら番号交換しようぜ」
そう言った佐久田くんの右手には、スマホが握られていた。
「あ、じゃあ俺も」
菊谷くんも、ゴソゴソとバッグの中をあさっていた。
「良かったわね、夢希ちゃん」
全然良くないよ、余計なこと言わないでよお母さん。
あたしの勘違いでなければ、さっきの…佐久田くんには、聞こえていたようだった。
「来てなんて、頼んでないし」
でももう、お礼なんて言えないのがあたし。
「言ったな〜?リョウ聞いたか、オレたちの善意を夢希は…(泣)」
「あはは、夢希はすぐ毒を吐く(笑)」
「ふふふ、夢希ちゃん素直じゃないのね」
「……」
あたしは佐久田くんの言葉に、救われた気がしていた。
「そうだ、あなたたち夢希ちゃんのケータイの番号知らないの?今日も連絡を取っていなかったみたいだし」
「うん。夢希、スマホ持ってるなら番号交換しようぜ」
そう言った佐久田くんの右手には、スマホが握られていた。
「あ、じゃあ俺も」
菊谷くんも、ゴソゴソとバッグの中をあさっていた。
「良かったわね、夢希ちゃん」
全然良くないよ、余計なこと言わないでよお母さん。



