「──これらの人物、リリアにはわかるよね?」 「…姫が、私のことで、ファイポライズン王国第一王子が、レオン王子……」 まるで口が勝手に動いたかのように言った。 「そう。リリアは知らないかもしれないけど、俺は翌年、スノーパリスに来ているんだよ。」 リリアがマルスを見た。 「これでも結構心配したんだからね?お兄ちゃんっ子のリリアが兄を亡くして、国民もいなくなって……」 リリアはずっと黙っている。