その顔は、決して笑ってはいなかった。 「だって、お兄さまはここに…」 リリアが兄のいるところに目を向ける。 その瞬間、リリアは自分の目が信じられなくなった。 そんなリリアの横で、歯を食いしばるマルス。 そこには、あるはずの兄の姿がなかった。 ただ、冷たい床だけがある。