「実は、二年前にスレク王子から頼まれたんだよ。『もしリリアが危険に晒されそうになったら、リリアとの婚約について考えてほしい』ってね。」 まぁ…!お兄さまったら、いつの間にそんなことを……!? 「俺はそのことに反対はしなかったよ。リリアのことは好きだったし。」 「そうですのね…。もう、お兄さまったらちゃんと伝えてくれればいいのに…。」 「あはは、スレク王子らしいね。」 次の瞬間、マルスの笑みが悲しい顔へと変わる。 リリアは、部屋のドアへと目を移した。