王子の言葉一つ一つが、リリアを包み込む。 「…向いた。はい、終わり。」 一瞬だけ向くと、リリアはすぐに頬杖をついてまたそっぽを向いた。 その頬は、ほのかに桃色のような色をしている。 レオンが一つ、ため息を漏らす。 「わかったわかった。ていうか、珍しいな。リリア姫が風邪だなんて。」 「別に、こんなのどうってこと」 途端にリリアが咳にみまわれる。