次の瞬間、リリアが両手に拳をつくってマルスの顔を挟んだ。 「そうやって簡単にするものではないですよ、キスは!」 手に力を込めて、第一関節に重心をかけるようにして頭をグリグリする。 「い、痛っ。いたいたいたい…!」 早口で言う言葉とは反対に笑っている。 はぁ、こういうところ、昔と変わってませんね。 リリアが呆れた様子になる。